デジタルサイネージとは?
デジタルサイネージとは、デジタルディスプレイを使用して情報を表示するシステムの一つです。多くの業種で活用されており、とりわけ薬局においてもその有用性が認められつつあります。具体的には、このデジタルサイネージは、テレビやiPad、専用ディスプレイ、プロジェクターなどを活用して、店内の空間を利用して情報を発信するものです。
これは、従来の紙媒体に比べて情報を即時に更新できる点や、映像や音を用いた情報発信が可能である点で優れています。
<第一の理由>業務の効率化
薬局での業務は大きく分けて対人業務と対物業務に分けられます。薬剤師の業務の重点として、対人業務が求められている近年ですが、なかなかそうもいかないのが現場の実情でもあるでしょう。そこでデジタルサイネージを活用することにより、真に薬剤師が時間を割くべき業務に集中できる環境づくりができます。
デジタルサイネージと業務効率化
デジタルサイネージを導入することで業務の一部を効率化し、その結果、対人業務により集中できるようになります。
また、情報の視覚的な整理にもデジタルサイネージは役立ちます。紙媒体では、情報の配置やレイアウトを変更するのが手間ですが、デジタルサイネージでは簡単に情報の整理・配置を変更できます。これにより、情報の視認性や理解性を向上させることができ、結果的に患者様へのサービス品質を高めることが可能となります。
<第二の理由>提供情報の拡充
デジタルサイネージを導入することで、対人業務の充実が期待できます。デジタルサイネージによって、情報発信が効率化され、それにより薬剤師の対人業務に注力できる時間が増えるからです。そして事前に患者様へ提供する情報を増やすことによって、実際に服薬指導の時間をより豊かなものにすることができます。
第三の理由:患者体験の向上
薬局への来店は、基本的に特定の目的を持っての行動です。それは薬の処方箋を受け取るためであったり、健康相談を行うためであったりします。しかしただ単に「待合で待つ」という行為は、多くの場合その目的達成の妨げとなるものです。
待ち時間を有意義に、豊かにすることは患者体験の質そのものの向上にも繋がると、私たちは考えています。
デジタルサイネージと患者体験
デジタルサイネージは、その患者体験を向上させるための強力なツールとなり得ます。
デジタルサイネージを利用して情報を提供することにより、患者様は待ち時間を有意義に過ごすことができます。例えば、健康に関する情報や、薬局でのイベント、薬局のことが知れたり、薬剤師のことが知れたり、あるいはOTC商品についての情報を提供することが可能です。
デジタルサイネージは、視覚的な情報提供により、患者様が理解しやすい形で情報を得ることができます。これにより、情報の理解度が向上し、それが結果的には顧客満足度を向上させます。デジタルサイネージは薬局での 患者体験の向上に大いに寄与することが期待できます。
デジタルサイネージの活用で薬局が変わる
以上の理由から、デジタルサイネージは「対人業務」を実現するための強力なツールと言えます。薬局の業務効率化、提供情報の充実、患者体験の向上、これら全てがデジタルサイネージの導入によって実現可能となります。ぜひ薬局もデジタルサイネージの波に乗り、新たな患者体験を提供し、その結果として健康な社会を守っていただきたいと考えています。